「私は~です」は Je suis...と言います。Jeが主語人称代名詞「私は」で、suisが動詞(英語のbe動詞にあたるもの)です。「主語+動詞+名詞」の順で語を並べて文を作るので英語といっしょです。ただし、フランス語の「学生」は男性形étudiantと女性形étudianteがあります。主語の性によって使いわけます。
買い物で使える表現も見てみましょう。
Un croissant, s'il vous plaît. クロワッサンひとつください。
Une baguette, s'il vous plaît. バゲットひとつください。
「~ください」は...s'il vous plaîtと言います。バゲットはいわゆる「フランスパン」です。
ところで、クロワッサンもバゲットも「ひとつ」なのに、名詞の前についてる語が異なりますね。un / uneは不定冠詞といって英語の a みたいなものなのですが…。
フランス語は名詞に文法上の性(男性・女性)があり、名詞の性にあわせて冠詞の男性形・女性形を使いわけます。クロワッサンは男性名詞、バゲットは女性名詞なので、例文でそれぞれの名詞に付く不定冠詞の形が異なっているのです。
名詞や冠詞に性があるなんてどういうこと?!と思ったかもしれませんが、ヨーロッパ言語では文法上の性がある方が一般的です(英語が例外的!)。ドイツ語やロシア語は男性・女性のほかに中性もあります。